坂本龍一の音楽2

ピアノ音楽などアコースティックのイメージと、
YMO時代やソロ初期から続く電子音楽のイメージ。

坂本龍一に抱くイメージは、いつの時代の音楽を聴くかで変わります。

で、この数年の活動では、昔シンセで作曲したような音楽を
ピアノとかオーケストラで演奏している。

で、音楽が成立してるのがすごいんですよね。

例えば、1980年頃に出たRiot in Lagosは、シンセの歪んだ音でつくられた音楽だけど、
ベースにあるのはアフリカ音楽。

これをピアノで演奏すると。。。
ピアノで演奏するアフリカ音楽、何か全く新しいジャンルの音楽になる。

https://itunes.apple.com/jp/album/riot-in-lagos/id81901964?i=81901934


シンセ版Riot in Lagosは、アフリカ音楽を最先端のハイテクで演奏する
というところに衝撃があったんですが、
ピアノ版Riot in Lagosは、もっと歴史的な文化の衝突みたいなものが
ひとつの音楽に消化されていて、全く新しいジャンルができたって感じます。

at 07:34, OTOLAB, 音/音楽

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坂本龍一の音楽1

坂本龍一の音楽に出会ったのは結構遅くて大学の頃で、
(それまでも耳にはしてるはずですが…)以来ずっと聴き続けてる。

ほとんどの音楽をいつでも頭の中で再生できる、大好きな音楽家です。

坂本龍一の個性は、クラシック音楽を子供の頃から学びながらも、
アカデミックな音楽とロックやジャズなど商業音楽、民族音楽...
どんな音楽でも“同等”に向き合っているところで、
これは坂本龍一の思想に通じるところが大いにあると思います。
作曲にも当然反映されているし、音楽活動以外にも現れている。

あらゆる音楽に精通していて、圧倒的な知識とスキルがあるのだけれども、
知性と同じくらいの情感が同時に音楽に込められている。
他の音楽家から突出しているところは、そういうところだと思います。

有名な映画音楽が多いので、映画音楽家のイメージが強いですが、
実験的な尖った音楽もたくさんつくってる。



色々聴いてみます。
(iTunesにリンクしてるので、短いですが、サンプルが聴けます。)
https://itunes.apple.com/jp/album/+33/id81901964?i=81901903

+33は、ルイ・ヴィトン150周年記念のためにつくられた音楽。
ミニマルな音列が、ピアノ8台(分)で演奏され、
その重なりが複雑な音響を生みながら、クラシックの香りもする
不思議な音楽。

「ピアノ・オーケストラ」というコンセプトが形になった音楽。
とても坂本らしい音楽という気がします。

at 23:57, OTOLAB, 音/音楽

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12音音楽の文脈

前回の投稿、12-tone musicですが、
100年くらい前のヨーロッパで生まれた12音音楽という音楽です。

西洋音楽は、何百年も前から脈々と受け継がれ、
形式やハーモニー、音色などを拡大し進化してきました。
そして、無調音楽にいたり、その先に生まれた
新しい音楽形式が12音技法だったのですね。

初めて聴くとよくわからない音楽ですよね。
普段生活の中ではあまり聴くことのない音楽だし、
でたらめに弾いてるようにも聴こえたり…



実は厳密な規則に従って、音が並んでいるのです。
前回投稿したヴェーベルンのピアノのための変奏曲は、
有名な12音音楽ですが、やはり作曲家の美学やセンスが反映されています。

12音技法の生みの親、シェーンベルクの12音音楽を聴いてみましょう。
聴き慣れないとどちらもあまり変わりなく聴こえるかもしれません。

5つのピアノ曲op.23-1/シェーンベルク




例えば、同じ組織で長く働いていると、
主語がない片言の言葉でも会話が成り立ったりします。
それは、相手がある仕事において同じタイムラインにいて、
何について話しているかすぐに想像できるからですよね。

文脈を共有した上で、会話が成り立つように、
音楽にも文脈を知ることで、わかるものがあります。

で、その上で聴いていると、だんだんと耳が開いてきて
その良さが美的にわかるようになってくる。
現代音楽はそういうところがありますね。



未来のまま通過して行った過去。

最近現代音楽を聴き直すことがあるので、
たまにブログで取り上げてみたいと思います。

at 22:34, OTOLAB, 音/音楽

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12-tone music

大学時代に現代音楽を聴きあさっていた時期があって、
当時は音楽の革新性に“スゲーな”って感想だったのですが、
最近になって聴き直してみると、
当時より味わい深く聴けるようになっていることに気づきました。

これは耳が変化したというか、成長したというか…
やはりその間にいろんなものを聴いてきてるので、
その経験が音楽の聴き方に反映されているのでしょう。

ピアノのための変奏曲/ヴェーベルン


グレン・グールドの演奏ですが、映像も美しい。

at 15:27, OTOLAB, 音/音楽

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静かな時間のための音楽

静かな時間が必要な時があると思うんです。 

傷ついたり疲れた心を癒すための
ほんの少しの静かな時間を、
忙しさや攻撃的な人たちや騒音から離れた
ほんの少しの静かな時間を、
音楽が取り戻せるんじゃないかと
僕は思うんです。

生まれたばかりのまだ名もない音楽ですが
聴いてみてほしいです。


at 05:58, OTOLAB, 音/音楽

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森の音楽

WIREDの記事「サウンドスケープ:音による自然学」で、
以下の音声ファイルが掲載されていて、
自然界の音を聴くことができる。

とてもおもしろくて、何度も聴いてしまいます。


◎マダガスカルの熱帯雨林
◎アザラシの声
◎密林に住むピグミーの歌声
◎フィジーの珊瑚礁
◎マルミミゾウの声
◎ジンバブエの乾燥原生林
◎アリのサウンドスケープ
◎カナダのアルゴンキン国立公園
◎イタリア・トスカナ州にあるブナ林
(※ヘッドフォンやイヤフォンで聴くのがおすすめです)


「マダガスカルの熱帯雨林」、「イタリア・トスカナ州にあるブナ林」で
夜明けに録られた音を聴くと、色彩豊かな鳥たちの鳴き声を聴くことができる。
「鳥が歌う」という表現は、例えでも何でもなく、
鳥たちの声はリズミカルにメロディを奏でていて、調和していて、
まさに森のオーケストラ。


夜明けの「ジンバブエの乾燥原生林」もまた
鳥や虫、ヒヒたちの声の音楽に満ちていて、聴きごたえ抜群。


さらに、「密林に住むピグミーの歌声」は、昆虫やカエル、鳥など
あらゆる生物とアフリカの狩猟採集民族ピグミーの歌声の
調和が恐ろしいほど美しい。ピグミーが森林に住む生物たちと
セッションをして、森の音楽を奏でている。


また、マルミミゾウやアザラシの声は圧倒されるパワーを秘めている。
アザラシの声はまるで電子音楽のようで、
生物から発せられる声のようにはまるで聴こえない。


「カナダのアルゴンキン国立公園」で録音された音は、
色彩豊かな鳥たちのオーケストラと、最初その背景にあった
無数のハイイロオオカミの声のテクスチャが
不気味にも空間を覆い尽くしていってまるで現代音楽のよう。




これらの音を聴いていて気付かされることは、生物が生きる場所、
木がある場所とか自然があふれる場所には、
そこに生きる生物たちの音楽があるということ。
人間の営みが栄えた都市にはこのような豊かな自然の音楽は存在しない。


僕たちが「発展」とか「成長」とか思っているものの陰で、
かけがえのない豊かで大きなものを失っていってるのではないか。
都市機能の恩恵を享受して生活しながらも、そんな問いを抱いてしまいました。

at 09:00, OTOLAB, 音/音楽

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水琴窟

“水琴窟(すいきんくつ)”って知ってますか?

水琴窟っていうのは、江戸時代に日本庭園の装飾として水の音を楽しむためにつくられた仕掛けです。写真は、京都の円光寺の水琴窟。
円光寺 水琴窟

音はこんなの。iPhoneで録ってきました。


かすかに響く音は、よく耳をすまさないと聴き逃してしまうくらいとても小さな音。だけど、メタリックできれいな響きですよね。手水鉢(ちょうずばち)から流れ出る水が地中につくられた空洞の中に落ちて反響するという構造です。


水琴窟の他にも日本の伝統的サウンドオブジェに“ししおどし”がありますよね。こちらも日本庭園で見られて、『カコン』という音が周囲の静けさを際立てさせる。もともと農作物などを荒らす動物を追い払う目的から“鹿威し”と言われますが、こちらも風流な日本庭園の装飾として有名です。

写真は、詩仙堂のししおどし。
詩仙堂 添水

そして音はこんなの。


日本庭園を見学すると、昔の日本人が見た目の風景だけでなく、耳で聞く音景を大切にしていたのがわかります。そこに立って耳を澄ましてみると、豊かな音があふれていることに気がつくんです。小川があり、滝があり、池がある。水が流れ、響く。鳥が鳴き、虫が鳴く。

詩仙堂



耳を澄ませるだけで気持ちが少し豊かになる。
耳を澄ませればそこに音楽がある。

at 23:00, OTOLAB, 音/音楽

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オッペンハイマーのアリア

“原爆の父”ロバート・オッペンハイマーは、
広島と長崎への原爆投下の後、
原子爆弾を生み出したことを後悔します。

坂本龍一のオペラ『LIFE』の中の曲、
『オッペンハイマーのアリア』では、
オッペンハイマー自身のモノローグが映し出され、
こう言います。

「わたしは死神となり、世界の破壊者になった。」


日本は、原爆で攻撃された唯一の国。
原子力の恐ろしさを体験した数少ない国として
それを世界に向けて語ることができる。

原爆の投下は人類の過ちだったし、何より
原子力のようなひとの手が及ばない力を持つだけの倫理観を、
ひとは未だ持っていないと思うんです。

at 00:01, OTOLAB, 音/音楽

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fragments in memory

OTOLAB宮道が、
2003年から2006年ごろにつくった音楽をいくつか
soundcloudにアップしました。

at 00:01, OTOLAB, 音/音楽

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middle of the moment

OTOLAB宮道が、
2003年から2006年ごろにつくった音楽をいくつか
soundcloudにアップしました。

at 00:01, OTOLAB, 音/音楽

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