RAKUSUI BGM

北新地の中国料理店RAKUSUIのBGMを選曲させて頂きました。
その音楽集がお家でまったりする時にも
ぴったりなので、プレイリストを紹介します。


(1) My Foolish Heart / Bill Evans Trio
(2) Don't Be So Blue / Sinne Eeg
(3) Don't Let Me Be Misunderstood / Kellylee Evans
(4) This Could Be the Start of Something / The Five Corners Quintet
(5) There Will Never Be Another You / Chet Baker
(6) The Man I Love (Unplugged) / Hindi Zahra
(7) Track One / Till Bronner
(8) Corcovado / João Gilberto & Stan Getz
(9) Esta Seu Olhar / Arto Lindsay
(10) Dearly Beloved / Helen Merrill
(11) I See a Different You / Koop
(12) I Can't Give You Anything But Love / Carin Lundin
(13) Caramel / Rodrigo Rodrigues
(14) Bring Back Spring / Elisa Caleb
(15) This Is Love / Caroline Henderson
(16) If I Fell / Barbara Casini Quartet


ゆったり食事とお酒を楽しむ時のBGMとして、
ビル・エバンスにはじまり、ビートルズのカバーで終わる
ジャズ中心のオトナの色香ムンムンな音楽集。

RAKUSUIの本格的な料理は、
幅広い年代に受け入れられているので、
録音が50年代〜00年代という幅広い時代から選びました。

若い世代の人たちが聴いておしゃれだと感じそうなアレンジのもので、
スタンダードな音楽、スタンダードな音楽を
最近のミュージシャンがカバーしてるものなど、
音楽好きの年配の方も思わず懐かくなるような内容になってます。



“食”は欲望むき出しなエロティックな行為。。。
感情をかき立てるBGM。。。

うっとりいい感じになって
情事にいたってしまった老若男女の皆様、
どうぞSAFE SEXでお願いします!


RAKUSUIは“北新地No.1の中国料理店”との評判も聞こえてくるお店。
麻婆豆腐、超絶品です!ぜひ!




rakusuiBGM2

at 09:00, OTOLAB, 店舗とBGM

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店舗のBGM2

「商業空間でBGMは究極のサービスになる」というテーマを
このブログで取り上げようと思っているのですが、
ついついさぼりがちになっちゃってまして、
たま〜に書いてます。


BGMに配慮しているお店はよいお店が多いです。
BGMをうまく利用すると、
お客さんに心から愛される素敵なお店になると思います。

耳から入ってくる情報は、
視覚からの情報よりも強く人に影響を与えると言われていますが、
音楽や音は、心理的にも身体的にも人に影響を与えます。

ある音楽を聴いて気分が高揚するとか、悲しくなるとか、
心理的な影響は、誰でも経験があって想像しやすいと思いますが、
“身体的な影響”は、無意識下への影響であることが多いです。

音/音楽の“身体的な影響”は、今、旬の話題として注目されています。
いろんな実験や研究が進み、音楽や音が行動を左右したり、
ホルモンの分泌を助ける役割があるということが解明されるので、
それらをマーケティング的視点で応用して
実践しはじめているんです。



心理学で“同調”という言葉で説明される例を挙げてみます。

例えば、お店でBGMの音量を上げると、
店内のお客さんの話し声が大きくなります。

まわりの音が大きい環境で、人は大きな声で話してしまいます。

うまく利用すると、BGMが壁になり、
隣のお客さんの話を気にせずに盛り上がることができます。

また、にぎやかにお客さんの話し声が飛び交う空間は、
盛況感があって、外の歩行者へのアピールにもなります。


大切なことはその場にいるお客さんが
いい気分で会話を楽しんでいることなので、
大音量でストレスフルなBGMをかけるのはダメです。


また、テンポの速い音楽をBGMにすると、
お客さんの行動が速くなる。
スーパーならお客さんの歩くスピードが速まり、
飲食店なら食べたり飲んだりするスピードが速くなる傾向があるようです。

お客さんの出入りを速めたい時間帯にテンポの速いBGMをかけ、
長時間ゆっくり過ごしてもらいたい時間帯にテンポの遅いBGMをかける。

こちらもうまく利用すると、
お客さんが注文数を増やす効果があります。


いずれにしてもお店にあったBGMを選ぶことが大切です。
お店にあったBGMとは、お客さんにあったBGMのことです。

飲食店だと料理を楽しみたいお客さんと
会話、人との交流を楽しみたいお客さんでは
フィットする音楽が違いますし、
年齢や性別によっても違うと思います。

そういうお店にあったBGMを選びつつ、
お店の流れをつくるように時間帯によって、
BGMに変化をつけることができたらいいですね。


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at 10:30, OTOLAB, 店舗とBGM

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騒音と順応

以前フランフランに買い物に行った時、
スピーカーが壊れていて、とても不快なノイズが
店内に響いていることがありました。

ノイズは結構大きな音で、
神経に障る、イライラする音だったので、
耐えられずに買い物を早く切り上げて店を出ました。

その一か月ほど後、
再びその店へ買い物に行くと、
驚いたことに前回と同じように店内で
スピーカーのノイズが響いていました。

その不快な音のせいで、
買い物に来ていたお客さんの滞在時間は、
かなり短くなっていたんじゃないかと思います。

店員さんは、なぜノイズが鳴り響く環境を
改善しなかったのでしょうか?

この体験から人間の聴覚の特性が見えてきます。


お店の人がスピーカーの故障に気がついた時、
僕が感じたように不快感を感じます。
しかし、その後絶え間なく続くノイズの中で仕事をしているうちに、
脳が順応して気にならなくなるんです。

不快に感じた音であっても、一定の刺激に長時間さらされると、
人間の聴覚は順応してしまい、感覚が弱まるんですね。

お店の人は、お客さんが嫌がる不快なノイズが
意識しないと聴こえなくなってしまい、
自分の店の音環境を、客観的に評価できなくなってしまった。

自分が思いがけないところでお客さんに
不快感を与えている可能性があるということは、
恐ろしいことです。

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at 00:00, OTOLAB, 店舗とBGM

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店舗のBGM

店舗のBGMは、例えば飲食店の場合、
お客さんの属性や好み、料理・サービスの内容、
時間帯などを考慮して選ばれます。

ほとんどの客にとってBGMは流れていても意識しないもの。
ですが、音は人の無意識に心理的、生理的な影響を与えます。

また、時間帯によってお客のニーズは違うでしょうし、
お店の施策も違うでしょう。

例えば、長時間客が滞在することでドリンクの売上が伸びる夜の時間帯と
回転数を上げることで売上を伸ばしたいランチの時間帯では、
同じお店でも適するBGMは違います。

店舗のBGMというのは、条件や目的に合致するように、
ジャンル、アレンジ、楽器、テンポ、リズムなどを
計画するんですね。

BGMによってお店の売上が伸びた例はたくさんありますし、
お店の評価は大きく変わります。
逆に思慮を欠いたBGMは、客離れの原因になります。
商業空間において、音環境の整理は究極のサービスだと思います。


以前このblogでスタバのBGMはいいと書いたことがあるのですが、
ぼくがよく行くスタバは、音空間としては最悪なんです。

客や店員の話し声や食器のガチャガチャする音が、
店内に響き渡って、お客さんが多い時はかなりうるさい。

それでも毎日たくさん客が入ってるのは、
コーヒーの美味しさだけでなく、
BGMによる空間づくりが功を奏してるからだと思います。

設計上、音空間を改善するにはかなりコストがかかりますが、
BGMを変えるだけなら全然ですし、
大きく雰囲気を変えることができます。

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at 12:00, OTOLAB, 店舗とBGM

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家具の音楽

BGM=背景音楽という発想の起源は、
フランスの作曲家エリック・サティの音楽、
1920年の『家具の音楽』にさかのぼります。

家具のようにそこにあることを意識しない、
ただそこにある音楽。

それは、いろんな作曲家の
インスピレーションソースになってます。
このブログでも以前紹介したブライアン・イーノの
アンビエントもそのひとつです。


サティが作曲した音楽には、とても静かできれいな、
BGMにもぴったりな音楽がたくさんあります。

例えば、有名なジムノペディ。1888年作曲。



嫌らしい気取り屋の3つの高雅なワルツ 『彼の眼鏡』。1914年作曲。



サティは、複雑化する音楽、巨大化するオーケストラの時代にあって、
時代の流れに逆らって、音数をけずったシンプルな音楽を作曲したんです。
そしてそれは、100年近く経つ今でも古びず、
時代を超えて響く音楽になったんですね。

サティの音楽のタイトルには、面白いのがたくさんあります。
『梨の形をした3つの小品』とか、
『犬のためのぶよぶよした前奏曲』とか。。。

だけど音楽自体は、タイトルとは逆で、
大げさなドラマ性とか、きらびやかな装飾とか、
ダイナミクスとかを避けて書かれています。



ところで、
クラシック音楽の録音は、実はBGMに向かないことが多いんです。
それはコンサートホールでの録音が多いからなんです。

アコースティックのコンサートは、
広いホールに響くように強いタッチで演奏されるし、
音の強弱=ダイナミクスが大きい。
ホールの演奏を室内に持ってきたら、
小さい音が聴こえなくて、大きい音にびっくりすることになります。

コンサートは鑑賞する目的だけど、BGMはあくまでBGMだから、
音の大きさで主張されると困りますよね。



だから、
サティの静かな音楽は、きわめてBGMに向いていると言えるんです。
『家具の音楽』は、音楽の録音を室内で楽しむ現代において、
ぴったりハマるコンセプトだったわけです。
100年近く前のサティのコンセプトがいかに時代を先取りしていたかに
驚くばかりです。

at 01:20, OTOLAB, 店舗とBGM

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カフェのBGM

職場近くのスタバの常連なんですが、
スタバのBGMはよく選んでるなと常日頃思います。

いつ行っても同じプレイリストがBGMで、
おそらく大体1時間くらいのプレイリストを
ループ再生してるように思います。

だけど、いつも同じBGMなのに飽きない。


スタバのようなカフェのお客さんは、
仕事の打ち合わせをしてたり、モバイルPCでレポートを書いてたり、
友達同士で会話してたり、ひとりで考え事をしてたりしてます。

そんなお客さんの邪魔をせず、居心地が良い空間を演出できてるBGM
=「いいBGM」だと思います。

いいBGMは、聴き流せる曲の中に
有名な曲が数曲入ってるようなプレイリストだと思います。

スタバの場合、ボッサの定番
アストラッド・ジルベルトとジョアン・ジルベルトの「イパネマの娘」や
モダンジャズ「moanin」のボーカル・バージョン、
ノラジョーンズの「don't know why」みたいな
新旧の有名な曲が数曲入っている。

有名と言っても、
これがテレビで聞き慣れたJPOPだと
主張が大きすぎてお客さんの邪魔になるんです。


僕が店舗のBGMを選曲するときも、
有名な曲や記憶しやすいメロディの曲は、数曲しか入れません。
あまり有名ではない曲や記憶しにくいメロディ、
例えばアドリブがあるジャズなどの中に、
そういう曲を入れることで、少し引っかかりができて、
BGMの存在感がでます。

どんなBGMがよいかは、店舗によって全く違いますが、
主張しすぎるのはダメ、存在感がないのもダメだと思います。

「主張しない」というのは、お客さんの邪魔をしないということ。
聞き流せて、記憶に残らない。

「存在感がある」というのは、雰囲気がつくれているということ。
BGMは、店舗のコーディネートの一部でもあるのでとても重要ですね。


ところでスタバのBGMがいつ行ってもジャズだったのに、
レゲエとかアフリカのポップス、民族音楽が入った
プレイリストになってました。
なかなか落ち着いていい感じでした。

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at 08:00, OTOLAB, 店舗とBGM

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